統合失調症
幻覚、妄想、表情の変化がない、記憶障害、計画性がない...など
●統合失調症とは
統合失調症の多くは思春期から青年期に発症し、幻聴や妄想といった症状が特徴的な精神疾患です。この病気は脳の神経ネットワークにトラブルが生じる「脳」の機能障害で、およそ100人に1人弱の割合で発病します。
生まれながらストレスに対するもろさがあり、そこに限度以上のストレスが掛かると、脳内の神経系に異常を来たして発症すると言われます。
●早期の治療が重要
経過は人によって様々で、とてもよく薬が効いて、症状のコントロールがうまくいく方と、そうではない方など、いろいろな患者さんがいらっしゃいます。
原因は、現在でもはっきりとは解明されていません。どの方がどのような経過をたどるかの予測も難しいところです。
ただ、「発症早期の治療」が重要であることは認められており、早期のうちに、専門医による適切な治療を受けることが大切ですので、思いあたる症状があれば、早めに受診されることをお勧めします。
こんな症状の場合はご相談ください
- ・周囲に誰もいないのに人の声が聞こえてくる
- ・ほかの音に混じって、誰かの声が聞こえてくる
- ・街ですれ違う人に紛れている敵が、自分を襲おうとしている
- ・近所の人のせき払いは自分に対する警告に違いない
- ・自分が道路を歩くと、皆がチラチラとこちらを見る
- ・警察が自分のことを尾行している
- ・考えていることが、実際の声となって聞こえてくる
- ・自分の意思に反して、誰かに思考や体を操られてしまっている
- ・自分の考えていることが世界中に知れわたっている
- ・日常生活や社会生活において適切な会話や行動や作業ができにくい
●統合失調症の治療
統合失調症の治療にあたっては、継続的な薬物療法によって、症状を安定させます。また、できるだけストレスを溜めないような生活指導、デイケアや共同作業所などの活用によって人との関わりを保ったり、社会生活の技術の習得を行ったりすることが重要と考えられています。